
これは、市内のある中学校で使われている
英語のワークです。
多くの公立中学では、
定期テストの試験範囲といっしょに
ワーク教材の提出範囲が指示されて、
いわゆる「提出物」として評価の対象になります。
2021年度からは、成績のつけ方そのものが変わり。
まだ学校によってまちまちではありますが、
このようなワーク提出物だけでなく、
「学習に主体的に取り組む」という評価の観点が追加され、
定期テストの得点以外の部分の評価に対する比率が
髙くなっているように感じます。
それはそれとして、
今回は「提出物」についての話です。
このワーク教材のような提出物の
評価のつけ方も、学校によってまちまちです。
たとえば、数学のワークであれば
●やってあればOK(マルつけなど細かいところはみない)
●マルつけ、直しなどがやってればOK
●できているページごとに、1点ずつ加算
という「甘め」な評価の学校もありますが、
なかには、
●途中の計算式がないものは「B」評価
●自分なりの解き直しや工夫がみられるものは「A+」
など、1人1人のワークを細かく見てくれている
という学校もあります。
また、
●ワークは、やっておきなさい。(提出ナシ)
という学校もあります。
こういう場合は、ちゃんとやってあるかどうかは、
テストで判断します、ということなのでしょう。
おどろくものとしては
●ワークは、テストの翌週に提出
という学校です。(今回の期末でもありました)
「翌週に提出だから、テスト終わってからやればいい」
と思ってしまうような生徒は、いちゼミにはいませんが、
試験範囲になっているのであれば、
試験前にやっておくのが当然ですね。
・・・と、
いちゼミでは、ワークやノートなどの「提出物」についても
細かく塾側で指導を行っています。
「それは、授業中に指導しているのですか?」
「だとしたら、授業時間のロスじゃないですか?」
「ある特定の授業の中でやっているなら、その授業を受けていない生徒は、指導してもらえないということですか?」
なるほど。
そういったギモンも当然あると思います。
こちらについて、ご興味・ご関心のある方は、
ぜひ、第一ゼミナール本部教室までお問い合わせをお待ちしております。
(中学生保護者の方でも結構ですし、同業の学習塾の方でも結構です。)
ところで、
前置きがかなり長くなりました(笑)
冒頭の写真のワーク。
ふせんがついていることに気が付いたでしょうか。
このふせん、私(=いちゼミ塾長)がつけました。
いったい、どういう意味があるのか。
塾生たちが、定期テスト前日に、
他の教科のクラスを受けている間に、
私がワークをあずかりました。
そして、「出せる状態であるかどうか」
つまり、「A」を取れる状態であるかどうか、を
1冊1冊チェックしました。
この時間に私にワークを提出した4人のうち4人が、
内容に不備がありました。
その不備があるページが、ふせんのページです。
自分では
「もう、おわってる」
「やったから、だいじょうぶ」
と子どもたちは、言うでしょう。
でも、そこで
ウルサイと言われても、
一度確認をしてみてください。
ものすごい確率で、不備が見つかります。
×マルつけをしていない問題がある
×バツをつけたあとに、なおしていない
×やっていない問題がある
×やっていないページがある
などなど・・・・
このまま出したら「B」評価
になってしまうようなものを出してしまったら、
もしせっかく、定期テストで80点以上をとっていても
学校の成績は「4」をとれなくなってしまいます。
特に
学校の成績で「3」から「4」へのアップを目指している人
にとって、この部分の改善はとても有効です。
逆に、
すでに「5」をとっているような生徒の場合は、
こういった部分は、自分でぬかりなくできているはずです。
私自身
本当は、こどもたちに
自分で(または自分たちで)できるようになってほしい
という成長を望んでいます。
しかし、まだ、
自分で(または自分たちで)できるようになっていない
そういうステージにいる子どもたちには、
成長を促す意味で、大人がある程度
道すじをつけてあげる、というのも教育の1つである
と考えています。