現在、三鷹市・調布市・武蔵野市の公立中学校では、
試験日を締切とした、いわゆる「提出物」が設定されています。
おそらくこれは、この地域に限ったことではなく、
東京都内全域でそういうことになっているのだと思います。
提出物。
ひとくちに言っても、1つ1つ、千差万別です。
主なところでは、ワーク教材。
その他、よくあるところで、ノート提出。
実技では、作品やレポートを課されることもしばしばです。
ここで、気を付けなければならないことが2つあります。
1つは、提出物の採点基準。
もう1つは、提出物が成績に占める割合の変化です。
ちょっと前までは
出したか・出さなかったか
の2択だけでした。
出せばよし。
出し忘れたらアウト。
でも、そこからここ数年、
様子が少しずつ変わってきました。
先生からの「要件」がとても増えています。
・分析をすること
・感想を書くこと
・工夫すること(?)
・できるだけ読みやすくカラフルに
工夫とか、カラフルというのは、
採点者の主観で変わってきてしまいます。
また「感想を書く」についても、
3行だけ書いていて、「A」評価の生徒もいれば、
3行では「B」がつき、「感想は5行以上書くこと」
と注意書きが書かれて却されてくる生徒もいる。
もっと問題なケースでは、
1学期の初めに先生から説明があり
最高評価 A
2番目 B
3番目 C
評価不能 D
とする。とハッキリ明確に説明があったのに、
2学期になると
A+(プラス) A-(マイナス)
A△(サンカク) A◎(ハナマル)
のような新しい基準が追加されることがあります。
プラス・マイナスはわかりますが、
サンカクってなんでしょう?
最高評価Aのはずが、Aハナマルが存在する
ということは、果たしてクラス、いや学年全員が
知っていることなのでしょうか。
知らないでいて「A」を最高と思っている人は
それ以上の努力をしなくなってしまうかもしれません。
また、あと出しジャンケン的に、
どんどんプラスの評価が出てきたときに、
採点基準のインフレが起こってしまうことがあります。
学習塾として、
我々のできることは、
それでも提出物にしっかり取り組み
できるだけ高い評価を得られるように
親身になって指導すること
だと考えています。

この写真は、
今回の2学期の中間テストの際の
中学3年生のワーク提出物を、提出の前日に、
田中先生がチェックしているところです。
オレンジのふせんは、
提出物の解答または〇つけに「不備」があるところです。
この量っ!!
「提出物、もうおわった」
と、子どもたちが自己申告することを、
そのまま額面通り受け止めてしまっては非常に危険だ
ということがお分かり頂けると思います。

もちろん、今回
中学3年生の提出物につきましては、
全員分、チェックをし、不備のあるところは直してもらいました。
さらに、当日、
塾生どうし、お互いに確認をし、
再チェックの上で提出するように決めています。
あら?
ちょっと記事が長くなってしまいました。
もう1つのトピック。
提出物が評価全体に占める割合(の変化)
につきましては、また次の機会に。